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高梁・栄町商店街に交流施設開設 地元の夫妻、学習スペースや遊具

交流施設「ニューエスカ」で談笑する横山さん(左)、矢動丸さん夫妻
交流施設「ニューエスカ」で談笑する横山さん(左)、矢動丸さん夫妻
栄町商店街にあり、幅広い世代が気軽に立ち寄れる場を目指す
栄町商店街にあり、幅広い世代が気軽に立ち寄れる場を目指す
オープンした1975年当時の「エスカ」。高梁市で最初のエスカレーターがあり、店名の由来となった
オープンした1975年当時の「エスカ」。高梁市で最初のエスカレーターがあり、店名の由来となった
 高梁市中心部の栄町商店街(同市栄町)に、交流施設「ニューエスカ」が誕生した。地元でまちづくりに取り組む夫妻が、幅広い世代が誰でも気軽に立ち寄れる場をつくりたいと、旧ショッピングセンターの一部を改装。コワーキング・学習スペースやキッズコーナーも整備し、子連れや学生は無料で利用できるようにしている。

 施設を開設したのは、まちづくりや教育関連事業を手がける会社を営む横山弘毅さん(39)、市地域おこし協力隊員の矢動丸祐子さん(34)夫妻=同市。

 1975年にオープンし、市内初のエスカレーターがあることで知られたショッピングセンター「エスカ」(2008年閉店)が入居していた2階建てビルのうち、1階の空きスペース約100平方メートルを借り受けた。

 近くの高梁城南高や高梁中の生徒らの協力も得て、床を張り替えたり看板を製作したりと内外装を一新。室内にはテーブルや椅子を置いてくつろげるようにしたほか、幅広い立場の人の利用を想定し、仕事の作業や自習向けに板で仕切ったデスク、授乳室、遊具、畳敷きスペースなどを設けている。

 2月にオープンし、記念のセレモニーには商店街関係者や近藤隆則市長も駆け付けた。同商店街振興組合の渡辺謙理事長(74)は「一つの灯がともった。これをきっかけに商店街やまちが明るくなれば」と期待した。

 横山さんと矢動丸さんは「いろいろな人が集まる、地域の大事な拠点になれば」と話す。

 未就学児を連れてのコワーキングスペース利用と小中高大生は無料とし、3月いっぱいはオープン記念でほかの人も無料で使える。通常の利用料はコワーキングスペースが3時間990円など。当面は不定期営業。ホームページでは今後、特産品などのオンライン販売も計画していくという。

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