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前田(天満屋)パリ五輪決定 女子マラソン2大会連続

前田穂南
前田穂南
 パリ五輪の女子マラソン日本代表を選考する最終レースとして名古屋ウィメンズマラソンが10日行われ、日本勢は選考条件となる2時間18分59秒の日本記録を突破できなかった。このため1月の大阪国際女子で同記録を樹立した天満屋の前田穂南(27)が東京五輪に続く2大会連続の代表に決まった。

【WEB号外】前田(天満屋)パリ五輪へ

 前田は大阪国際女子で、日本陸連が定めた代表選考の設定タイム(2時間21分41秒)より3分近くも速い日本新で走り、代表の有力候補に名乗りを上げた。

 女子マラソンで2大会連続の五輪切符獲得は国内では有森裕子(岡山市出身)らこれまで4人しかいない。天満屋勢にとっては通算6大会目の五輪出場となる。

 パリ五輪の女子マラソン日本代表枠は3で、2枠は昨秋の「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の上位2選手がまず獲得。残る1枠は大阪国際女子と名古屋ウィメンズで、日本陸連の設定記録を破った最速選手が手にする規定だった。

 まえだ・ほなみ 兵庫県尼崎市出身。大阪薫英女学院高から2015年に天満屋入社。2年目の17年1月に初マラソンを走り、同年夏の北海道マラソンで初優勝した。19年9月の東京五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」を独走で制して五輪切符をつかみ、21年8月の五輪本番は33位。今年1月の大阪国際女子で2時間18分59秒の日本新記録を樹立。アテネ五輪金メダリストの野口みずきが持つ従来記録を19年ぶりに塗り替えた。166センチ。

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