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海ごみゼロ大作戦スタート 岡山県内6会場 340人が回収

河川敷に落ちたペットボトルなどを拾い集める「おかやま海ごみゼロ大作戦」の参加者=岡山市・百間川
河川敷に落ちたペットボトルなどを拾い集める「おかやま海ごみゼロ大作戦」の参加者=岡山市・百間川
 瀬戸内海国立公園の指定90周年を記念し、岡山県内各地の河川や海岸を一斉清掃する「おかやま海ごみゼロ大作戦」(山陽新聞社主催)が9日、2日間の日程でスタートした。初日は岡山市・百間川、倉敷市・八間川、玉野市・渋川海水浴場、備前市・頭島、瀬戸内市・牛窓海水浴場、真庭市・備中川の6会場であり、計約340人のボランティアが参加。深刻な海ごみを減らそうと、回収作業に汗を流した。

 岡山市の百間川会場では、市民や中学生ら約70人が参加し、延長約1キロの範囲の河川敷を清掃した。草むらの中や石の陰に多数のペットボトルやレジ袋、弁当の容器などが落ちており、参加者は火ばさみなどで拾い集めた。1時間半で可燃ごみ50袋、不燃ごみ7袋が集まった。

 瀬戸内海では、1年間に4500トンものプラスチックを含むごみが陸地などから流れ込み、環境を汚染しているとされる。百間川会場に参加した同市立旭東中2年の女子生徒(14)は「ペットボトルのラベルがボロボロになり、マイクロプラスチックになりかけていて驚いた。海へ流れ出て魚が食べる前に回収する大切さがよく分かった」と話した。

 10日は岡山市の旭川と百間川であり、計約200人が参加する予定。

 瀬戸内海国立公園は1934年3月16日、日本初の国立公園として指定された。山陽新聞社は節目の年に当たり、かけがえのない自然環境や景観美といった価値を再認識しようと、各地の環境保護団体などと連携して企画した。

 瀬戸内海の豊かな環境づくりを目指して同社が地域と進める吉備の環(わ)アクション「里海 未来へ」の一環でもある。瀬戸内オーシャンズX推進協議会の助成事業。

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