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公金着服の元職員死亡で債権放棄 笠岡市見込み 賠償金6601万円

笠岡市役所
笠岡市役所
 笠岡市は7日、市土地開発公社(解散)の公金を着服した元職員が死亡したのに伴い、損害賠償金6601万円を債権放棄する見込みだと明らかにした。3月末で欠損処理する予定。

 市議会厚生産業委員会で報告した。元職員は庶務係長だった2003~08年に公社の口座から預金を着服した業務上横領罪で09年に実刑判決を受けた。市の内部調査で7356万円の使途不明金が判明し、元職員は22年2月に亡くなるまでの間、計755万円を市に支払った。

 法定相続人の親族6人が相続放棄し、回収が不可能になったという。財政課は「誠に遺憾だが、法律でこれ以上の回収はできなくなり、やむを得ず債権放棄を決めた」としている。

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