山陽新聞デジタル|さんデジ

福山「丁谷の梅林」紅白の花見頃 斜面に80本、香りほのか

見頃を迎えた丁谷の梅林
見頃を迎えた丁谷の梅林
 福山市神辺町川南の「丁谷(ようろだに)の梅林」で紅白や黄色の花が見頃となった。地元出身の漢詩人・菅茶山(1748~1827年)と弟子の儒学者・頼山陽(1780~1832年)ゆかりのスポット。歴史ロマンあふれる谷間に、梅の香りがほのかに漂っている。

 約30アールの斜面に紅梅、しだれ梅、ロウバイなど約80本が並ぶ。管理する柏田博晴さん(74)=同所=によると、2月中旬の暖かさで一気に開花が進み、例年より1週間早く満開を迎えた。遅咲きの品種もあり、20日ごろまで楽しめるという。

 茶山の私塾・廉塾で塾頭を務めた経験がある山陽は、広島から京都に向かう途中で神辺に立ち寄った。梅林で2人は酒杯を交わしたとされ、現地には「茶山山陽餞飲之所」と刻んだ石標が立つ。

 私有地だが、見学自由。柏田さんは「茶山と山陽の会話を想像しながら、散策を楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。

あなたにおすすめ


さんデジ特集

TOP