山陽新聞デジタル|さんデジ

養豚場への豚熱対策 徹底呼びかけ 岡山県 イノシシ感染受け防疫会議

岡山県内の畜産や狩猟関係団体に豚熱対策の徹底を呼びかけた会議
岡山県内の畜産や狩猟関係団体に豚熱対策の徹底を呼びかけた会議
 岡山県内で野生イノシシの豚熱(CSF)感染が初めて確認されたことを受け、県は4日、畜産や狩猟関係団体を集めた防疫対策会議を岡山市内で開き、約30人に養豚場へのウイルス侵入を防ぐ取り組みの徹底を呼びかけた。

 イノシシは2月18日に高梁市内で捕獲され、サンプル検査で豚熱の陽性疑いが判明、同29日に確定した。対策会議では県側が畜産関係者に対し、農場を出入りする人や車両の消毒といった衛生管理の徹底を改めて要請。狩猟者には陽性のイノシシが捕獲された地点から半径10キロ圏内で捕らえたイノシシ肉の流通自粛を呼びかけ、下山時の靴の洗浄なども求めた。

 県畜産課の森分哲彦課長はあいさつで「県内にウイルスがあることが確かとなり、養豚場への出入りなどより慎重に行う必要がある。正しい知識をもとに冷静に対応してほしい」と述べ、同課の担当者が全ての飼育豚へのワクチン接種といった県の対策を紹介した。

 豚熱は豚とイノシシの家畜伝染病で、人にはうつらない。2018年に国内で26年ぶりに岐阜県で発生して以降、全国で続発。岡山県内の養豚場では1968年以来確認されていない。

あなたにおすすめ


さんデジ特集

TOP