岡山県ＮＩＥ推進協議会は１日、新聞を活用した教育で成果を上げた学校を顕彰する「第６回県ＮＩＥ教育奨励賞」（同会主催）の選考結果を発表した。最優秀教育奨励賞は和気町立和気中（同町泉）、優秀教育奨励賞には、玉野市立玉原小（同市玉原）と岡山南高（岡山市北区奥田）が選ばれた。

　和気中は、生徒が日々の新聞整理や掲示などを行う新聞クラブ「ＮＩＥｓ」を結成し、全校で取り組みを推進したほか、社会科や理科、家庭科、数学科などで記事を活用した点が評価された。

　玉原小は、２年間のプログラムを体系的に整理。記事の感想を廊下に掲示することで他学年との交流につなげ、アンケートでは読む力や書く力の向上を実感する児童が増加した。岡山南高は、記事にコメントを付け紹介する掲示板の運営などを担うＮＩＥ係を図書委員会に設置。生徒が地域社会と関わり、新聞を活用しながら課題解決に取り組んでいる。

　県内の小中高校、中等教育学校、大学・短大の１６校が、本年度の取り組みを応募。２月上旬に山陽新聞社（岡山市北区柳町）で開かれた審査会では、加賀勝・県ＮＩＥ推進協議会長（岡山大副学長）や同協議会副会長の苅田直樹県教委義務教育課長ら５人が、独自性や学校を挙げた取り組みになっているかといった基準で審査した。

　同教育奨励賞は２０１８年度創設。表彰式は３月１４日、同社で行う予定。