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野生イノシシから豚熱 県内初確認 高梁で捕獲の1頭

岡山県庁
岡山県庁
 岡山県は1日、高梁市で捕獲された野生のイノシシ1頭が、家畜伝染病「豚熱(CSF)」に感染していたと発表した。県内での感染確認は初めて。捕獲地点から半径10キロ圏内を感染確認区域に設定し、捕獲した野生個体の流通自粛を狩猟者らに呼びかける。

 豚熱は人にはうつらないが、豚やイノシシへの感染力、致死力は極めて高い。県は県内の全23養豚場に注意喚起するとともに、感染確認区域内での捕獲個体の検査を継続する。県内の飼育豚・イノシシはワクチン接種済みのためとして出荷制限はしない。

 県によると、イノシシは2月18日に地元猟友会の協力で捕獲。岡山家畜保健衛生所の遺伝子検査で陽性となり、国の精密検査で29日に感染が確定した。

 農林水産省によると、国内での豚熱は2018年に岐阜県の農場で26年ぶりに確認されて以降、各地で続発。野生イノシシの感染は18年以降で7036頭(2月21日時点)に上る。

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