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「心」独自表現した備前焼21点 岡山で「陶心会展」が開幕

「心」をテーマにした意欲作が並ぶ会場
「心」をテーマにした意欲作が並ぶ会場
 備前焼の若手作家が技やアイデアを競う「第52回備前陶心会展」が27日、岡山市北区天神町の岡山県天神山文化プラザで始まった。今回のテーマ「心」に基づき、独自の表現を追求した21点が、訪れた陶芸ファンらを楽しませている。3月3日まで。入場無料。

 作家でつくる同会(柴岡久会長)の50歳以下の現役会員が1点ずつ出品。開幕前に審査があり、花をイメージした器の上面に胡麻(ごま)と牡丹餅(ぼたもち)をちりばめ「ヒマワリのように前向きで明るい心」を表した佐々木剛さん(45)=瀬戸内市=の「花冠(かかん)花入」が最高賞の県知事賞に輝いた。

 ほかに、いくつものハート形を組み合わせたオブジェ、心の揺らぎをさざなみのような線文に表した花器、備前焼の技法(精神)を生かした真っ白な磁器壺(つぼ)など、それぞれの解釈でイメージを広げた作品が並ぶ。会社員の男性(52)=岡山市東区=は「多彩な造形と焼けから、作家の技術や個性が伝わる作品ばかりで面白い」と話していた。

 その他の受賞者は次の通り。(敬称略)

 備前市長賞=山本年信▽山陽新聞社賞=小橋俊允▽岡山高島屋賞=谷吉孝之▽天満屋賞=石田和也

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