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医療・福祉の課題解決 デザインで 倉敷、川崎医福大の卒業制作展

医療や福祉現場の課題解決を目指すグッズなどが並ぶ卒業制作展
医療や福祉現場の課題解決を目指すグッズなどが並ぶ卒業制作展
 川崎医療福祉大(倉敷市松島)医療福祉マネジメント学部医療福祉デザイン学科の卒業制作展が27日、同市中央の市立美術館で始まった。医療や福祉現場の課題解決を目指して手がけた力作が並ぶ。3月3日まで。

 今春卒業予定の4年生21人が考案したグッズや模型、冊子など約510点を展示している。聴覚障害者のための防災グッズは「耳がきこえません」とロゴを入れた避難用ショルダーバッグと「代わりに電話をかけてください」といった支援を求める言葉を記したカードなどのセット。バッグのロゴには反射材を使い、夜の避難に対応できるよう配慮した。

 動物のキャラクターが健診受診を呼びかける動画は、20代の受診率向上を目的に作製。のみ込むのが難しい人でも食べやすい「嚥下(えんげ)食」のサンプルは、彩りや盛り付けにこだわり食欲を高める工夫が見られる。

 同展実行委員長の小西泉瑚さん(22)は「各自が多彩なテーマで取り組み、充実した展示になった。それぞれの発想や個性に注目してほしい」と話している。

 午前9時~午後5時。入場無料。

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