就職活動に関する企業の広報が解禁される３月１日を前に、岡山県内の企業を紹介する冊子や就活関連の書籍を集めた情報コーナー「就活、スタート！」が県立図書館（岡山市北区丸の内）に開設されている。県内学生の地元就職につなげようと県立図書館と県労働雇用政策課が連携して企画した。

　コーナーは正面入り口そばに設け、県内の各自治体が地元企業の業務内容をまとめた冊子「企業ガイド」をはじめ、学生のメール相談に応じる「おかやま就活サポーター」のＰＲチラシなどを配布。県内企業約１６０社が参加して３月７、８日に開かれる合同企業説明会（大学コンソーシアム岡山主催）のポスターも掲示している。

　業界研究やエントリーシートの作成などに役立つ関連書籍約６０冊を集め、貸し出しも行っている。

　県によると、２０２２年度の県内大学新卒者のうち県内就職したのは４３・１％（前年度４５・０％）と伸び悩んでいる。リモート形式の採用選考が普及し、首都圏などの大手企業への人材流出が加速したと推察される。

　コーナーの設置は３月１７日まで。県労働雇用政策課は「企業の魅力を知ってもらうことで、学生らの県内就職を後押しできれば」としている。