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芳泉高出入り口に“最徐行標識” 美術部員制作、車両に注意促す

芳泉高の車両出入り口にお目見えした看板とデザインした貞丸さん
芳泉高の車両出入り口にお目見えした看板とデザインした貞丸さん
 生徒作の“標識”で交通事故防ごう―。芳泉高(岡山市南区芳泉)の車両出入り口に徐行を呼びかける看板がお目見えした。前の道路は同高をはじめ近隣の子どもたちの通学路。美術部員が手がけた目を引くデザインで、注意を促している。

 看板は高さ1・35メートルで縦48センチ、横35センチ。金属板に徐行の交通標識をモチーフにした赤い逆三角形を描き、緑字で「最徐行」と記した。学校近くを流れる笹ケ瀬川にちなんだ同高マスコットキャラクター「笹太郎」と、ゆっくり進むイメージの亀のイラストもあしらっている。

 同高周辺には芳泉中、芳泉小、芳泉幼稚園、南公民館が集中。出入り口付近は教員、送迎の保護者、業者らの車両で混み合い、危険な場面もあるという。学校関係者や地域住民から啓発看板を作ろうと声が上がり、昨年12月に美術部が引き受けた。1月下旬に敷地内にある出入り口の門の内外2カ所に設置し、今後、校内の駐車場にも増設する。

 デザインした部長の2年貞丸はづきさん(17)は「朝夕は車や自転車、徒歩の生徒らで混雑し、危ないと感じていた。看板を見てブレーキの大切さを思い出してほしい」と話す。

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