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「酒米・雄町タクシー」運行開始 岡山交通、瀬戸内の魅力PR

稲穂や地酒のイラストをあしらったポップな「酒米・雄町タクシー」
稲穂や地酒のイラストをあしらったポップな「酒米・雄町タクシー」
 両備グループのタクシー会社・岡山交通(岡山市南区豊成)は21日、岡山県発祥の酒米「雄町」をデザインしたラッピングタクシーの運行を始めた。

 新規導入した車両1台を改装。黄色の車体全面に黄金色の稲穂をあしらったポップな図案で、側面に雄町を使った地酒23銘柄のイラストを描き、屋根に稲穂と酒瓶のオブジェを設置した。同様のデザインを座席カバーや運転手のネクタイにも取り入れた。投資額は改装費を含め約560万円。名称は「酒米・雄町タクシー」。予約可能で、通常料金で乗車できる。

 グループ本部を置く杜(もり)の街グレース・オフィススクエア(同市北区下石井)の玄関前で出発式があり、雄町の栽培農家やJAグループ岡山、県酒造組合の関係者ら約30人が出席。グループの松田敏之プレジデントは「タクシーを通じ、岡山が誇る雄町の魅力を伝えたい」と話した。

 瀬戸内の魅力を発信するグループのプロジェクト「ワンダフルセトウチ」の一環で、ラッピングタクシーは黄ニラなどに続く第4弾となる。雄町は酒米の代表格・山田錦のルーツ。丈が長いため倒れやすく、病虫害にも弱いことから生産量が一時激減し「幻の酒米」と呼ばれた。近年は酒造会社の要望で生産量が回復。県内の栽培面積は680ヘクタール(2023年産)で全国シェア95%を占める。

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