山陽新聞デジタル|さんデジ

外国人労働者数2万4052人 岡山県内 増加率4年ぶり10%超

外国人労働者数2万4052人 岡山県内 増加率4年ぶり10%超
 岡山労働局が2023年10月末時点でまとめた岡山県内の外国人労働者数は前年同期より2509人増の2万4052人で、9年連続で過去最多を更新した。増加率は11・6%。新型コロナウイルスの流行に伴う入国制限が22年10月に完全撤廃され、企業の人手不足感が強まっていることもあり、4年ぶりの10%超となった。

 事業主がハローワークに届け出た人数を集計した。外国人を雇用する事業所も、前年から129カ所増えて過去最多の3406カ所となった。

 外国人労働者が働く業種は、製造が1万133人でトップ。卸売・小売3544人、建設2092人、サービス2091人などと続いた。国籍別ではベトナムが1万1024人で45・8%を占める。このほか多い順に中国3048人、インドネシア2330人、フィリピン1688人、ネパール1444人―など。インドネシアとネパールは前年から40%以上増えた。

 在留資格別は、海外への技術移転を目的とした技能実習が9521人で全体の4割。人手不足の解消に向けて19年に創設された「特定技能」は2162人で前年(1126人)からほぼ倍増した。留学生のアルバイトなどが含まれる資格外活動は4521人だった。

 県内の外国人労働者はコロナ禍でいったん増加率が鈍化していたが、15年の8884人から増え続けている。同労働局は「人手不足が顕著な建設や製造、特に中小企業での積極的な受け入れが進んでいる。少子高齢化が進む中、今後も増加していく可能性はある」としている。

あなたにおすすめ


さんデジ特集

TOP