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玉野市 初の電子版企業ガイド制作 SNSで現場の声 若者にアピール

玉野市が制作した「たまのの企業ガイド」電子版
玉野市が制作した「たまのの企業ガイド」電子版
市内企業の現場の声を紹介するSNSアカウント
市内企業の現場の声を紹介するSNSアカウント
 玉野市は毎年発行している市内企業ガイドの電子版を初めて制作した。冊子をデジタル化するだけでなく、掲載企業の現場の声を届けるSNSアカウントも開設し、会社の雰囲気や社員の思いに触れることができる。玉野商工会議所も就活イベントを17日に開催予定で、地元離れが進む若者らに地場企業の魅力をアピールする。

 玉野市内の高校卒業者の地元就職率は低下傾向が続き、2022年度は32・1%と過去最低となった。新型コロナウイルス禍でインターンシップなど企業に接する機会が減ったことが影響したとみられる。

 市は高校生を中心とした就職希望者が、地元企業の情報を集めやすいよう、市内58社の採用案内や福利厚生制度などをまとめた23年度版「たまのの企業ガイド」をデジタル化。スマートフォンなどで手軽に閲覧でき、各企業のホームページに直接アクセスできるようにした。

 掲載企業の人事担当者にインタビューするなど、冊子より踏み込んだ情報を載せる公式SNSもスタート。採用で重視するポイントや社会人に必要なこと、社内アンケートでの「勤める中で幸せを感じることランキング」などもアップしている。

 また玉野商工会議所青年部は17日午前10時から、職業体験イベント「ハロー!ジョブ チャレンジ@タマノ」を、同市和田の玉野備南高と市生涯学習センターで開く。対象は小学生から専門学校生までで、市内の建設、自動車整備、福祉など14社・団体が参加。ドローン操縦や調剤、パン作りなどの体験を通して仕事の内容や魅力を伝える。

 市商工観光課は「SNSやイベントへの参加を通じて、若者だけでなく家族で地元企業へ目を向ける契機になってほしい」としている。

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