備前市消防団日生方面隊による出初め式の行事「源平放水合戦」が４日、日生港（同市日生町日生）で繰り広げられた。赤組と白組に分かれて船上で激しく水をかけ合い、５色の水柱を空高く噴き上げて締めくくった。

　消防団員約１６０人が参列した式後の放水演習で、正午のサイレンが鳴ると、ポンプ車と団員が東西両岸に集合。６隻ずつ留められた小舟に乗り込み、約３０メートル先に対峙（たいじ）する相手目がけて勢いよくホースで放水した。団員は１２分間、水を浴び続けながら“攻防”を耐え抜いた。

　最後にホースを立てて赤、黄、緑、青、オレンジに着色した水を噴射。鮮やかな水柱が現れ、見物客らは写真を撮影したり、歓声を上げたりしていた。

　１９５０年から続く恒例行事。家族で訪れた岡山市立可知小３年の男子（９）は「団員さんはむっちゃ寒そう。水柱はすごくきれいで、虹に見えた」と話した。