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備前焼ミュージアム 25年春開館 JR伊部駅前、新築へ安全祈願

新施設の外観。手前は国道2号線、手前は国道2号、右奥はJR伊部駅
新施設の外観。手前は国道2号線、手前は国道2号、右奥はJR伊部駅
ミュージアムのエントランスのイメージ。ガラス張りと吹き抜けで開放的な雰囲気に仕上げる
ミュージアムのエントランスのイメージ。ガラス張りと吹き抜けで開放的な雰囲気に仕上げる
くわ入れする吉村市長
くわ入れする吉村市長
 備前市が老朽化に伴って建て替える備前焼ミュージアムの新築工事がJR伊部駅前の施設跡地(同市伊部)で始まる。展示室を充実させるほか、カフェやラウンジも併設。市は備前焼を中心に芸術文化の情報発信や、教育機能の充実、観光振興を掲げ、新たな交流拠点として2025年春の開館を目指す。30日は安全祈願祭が行われた。

 敷地は2472平方メートルで、新施設は鉄筋コンクリート一部鉄骨の3階延べ2598平方メートル。国道2号沿いの北側などをガラス張りにする。

 1階は多目的研修室、企画展示室のほか、歴史民俗資料館(同市東片上)と埋蔵文化財管理センター(同市伊部)で保管する備前焼関連の展示室、カフェを置く。

 2階は常設展示室と企画展示室2室、3階は市民ラウンジ、茶室、事務室。市民ラウンジからは国史跡・伊部南大窯跡(同市伊部)や、窯元・ギャラリーが立ち並ぶ伊部地区の眺望を楽しめる。事業費は設計、解体などを含めて約24億2900万円を見込む。

 祈願祭には市、工事関係者、重要無形文化財保持者(人間国宝)の伊勢崎淳さん(87)ら備前焼作家など約50人が参列。吉村武司市長らがくわ入れして玉串をささげた。あいさつで吉村市長は「備前のランドマークとして地域の未来を切り開く役割を担っていく」と述べた。

 備前焼ミュージアムは1977年、備前焼陶友会が備前陶芸会館として開館。備前陶芸美術館に改称され、2015年に市の運営に移った。23年12月末に解体を終えていた。

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