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自動運転バス走行実験へ出発式 備前市 交通維持へ導入可能性探る

出発式後、吉永駅に向かう自動運転バス
出発式後、吉永駅に向かう自動運転バス
自動運転バス走行実験へ出発式 備前市 交通維持へ導入可能性探る
 備前市は24日、自動運転バスの走行実験を国特別史跡・旧閑谷学校(同市閑谷)―JR吉永駅(同市吉永町吉永中)間の往復約10キロで始める。地域交通の維持を目的に、安全性や運行できる範囲などを検証し導入の可能性を探る。

 乗客の定員が6人の電動小型バスを使って27日まで行う。旧閑谷学校入り口を出発し、市立吉永病院前を通って吉永駅まで1日4往復する。時速20キロ未満で片道を35分かけて走行する。自動運転での対応が難しいトンネル内や後続車両に道を譲る際などは、同乗する運転手が手動に切り替えて運転する。

 開始を前に23日、関係者による試乗があった。旧閑谷学校入り口での出発式で吉村武司市長が「人口減や運転手不足で地域交通は大きな変革期。持続可能な公共交通を模索していきたい」とあいさつ。市長らは吉永駅まで体験乗車した。

 走行実験は国土交通省の補助を受けて実施。11日から試験走行や運転手の研修に取り組んできた。事業費は約3600万円。希望者は無料で乗車できる。市公共交通課(0869―64―1852)か同課のウェブサイトで予約する。

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