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光る君へラフマニノフ! 旧作映画を語る

 シネじい NHKの今年の大河ドラマを見たか?

 黒じい 平安時代が舞台で、あの「源氏物語」を書いた紫式部を主人公にした「光る君へ」だろ?

 シネじい 光る君へと言っても、頭が光っている人に育毛剤を、ということではない。

 黒じい やめなさい! コンプライアンス的にどうなの、それ?

 シネじい 体全体が発光するわけでもない。ましてや発酵するわけではない。

 黒じい 発酵臭がしたら、そりゃオナラだろ! いいかげんにしろ!

 シネじい 正解は、光源氏です。

 黒じい 最初から明らかだろ! 「源氏物語」の主人公光源氏。「光る君へ」で紫式部を演じるのは吉高由里子だ。

 シネじい 物語はともかく、私が注目したのはテーマ曲だ。私がNHK大河を見る興味はテーマ曲しかないといっても過言ではない。

 黒じい なるほど。

 シネじい 今回、見事に裏切られたよ。

 黒じい よくなかったのか?

 シネじい 逆だよ。平安時代が舞台なので普通なら雅楽みたいな音楽だと思うだろ? ピョーン、フニャー、みたいな。

 黒じい お前の邦楽理解には問題があるな(笑)。

 シネじい なんとラフマニノフのピアノ協奏曲を思わせる、感情をグルングルン揺り動かされるような楽曲だったぞ。ピアノはショパン国際ピアノコンクール2位に輝いた反田恭平。盛り上げる、盛り上げる!

 黒じい たしかに愛の物語らしい、心をどこかへ持っていかれるような官能的な調べだったね。華麗というか、ドラマチックというか、大仰というか(笑)、曲の出始めなんてラフマニノフのピアノ協奏曲第2番じゃないか!

 シネじい 作曲は冬野ユミ、演出は中島由貴、脚本は大石静と強力な女性の布陣。今年も映像の世界では女性が活躍しますぞ。

 黒じい 面白い物語が展開されそう。

 シネじい 乙女心を刺激するう!

 黒じい やめてもらえませんか。

 シネじい さて、実は今回私、インフルエンザにかかり映画館へ行けなかった。そこで、今回はラフマニノフとからめて旧作映画を語ってみたい。...
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