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能登支援へ医師や自治体職員出発 岡山県内、災害関連死防止に尽力

石川県輪島市の避難所に向かう日赤岡山県支部救護班の出発式
石川県輪島市の避難所に向かう日赤岡山県支部救護班の出発式
 石川県能登地方を震源とする能登半島地震の被災地支援のため、岡山県内の医療関係者や自治体職員が6日、出発した。支援物資が十分に届いておらず広範囲で断水していることから、避難所の衛生管理や避難者の健康相談、給水作業に当たり、災害関連死を防ぐ。

 日赤県支部は医師や看護師、薬剤師ら計10人で救護班を結成。岡山赤十字病院(岡山市北区青江)で出発式を行った。救急車など3台で7~10日に石川県輪島市の避難所を訪れ、保健・医療ニーズの把握や衛生環境の改善、体調不良者の診察を行う。

 班長の杭瀬崇医師(48)は東日本大震災(2011年)で避難所支援に取り組んだ経験があるといい「断水による過酷な状況が想定され、インフルエンザなど感染症の発生も心配。被災者の安心と健康を少しでも取り戻せるよう努める」と話した。

 6日、国際医療ボランティアAMDA(同伊福町)も医師と看護師各1人を輪島市に派遣。岡山県の保健師ら4人のチームは石川県珠洲市を、岡山市職員4人は給水車で同県穴水町か能登町のいずれかを目指す。

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