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高梁市職員停職5カ月 市長は減給 工事費2975万円 業者に未払い

高梁市役所
高梁市役所
 高梁市は27日、市発注の工事代金を業者に支払っていなかった問題で、担当者だった土木部の係長級男性職員(49)を同日付で停職5カ月、上司2人を戒告の懲戒処分にしたと発表した。市は未払い金2975万5千円を年明けにも支払うとともに、近藤隆則市長の1月分の給与を10%減額する。

 市によると、戒告は課長級男性職員(57)と課長補佐級男性職員(52)。この他、管理監督責任を問い部長級などの男性職員4人を訓告とした。

 工事は2020、22年度に発注した西日本豪雨復旧関連の2件で、市内の同じ業者が請け負った。未払いは担当職員が多忙を理由に手続きを怠ったのが原因で、今年5月に上司に申し出て発覚した。

 未払い額を計上した補正予算案と市長給与減額の条例改正案を同日の臨時市議会に提案し、いずれも賛成多数で可決された。近藤市長は「おわび申し上げる。二度と起こさないよう職員一丸となって信頼回復に努める」と述べた。

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