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災害廃棄物迅速処理へ図上訓練 岡山県、南海トラフ地震を想定

岡山県や市町村職員らが災害廃棄物処理の対応を確認した図上訓練
岡山県や市町村職員らが災害廃棄物処理の対応を確認した図上訓練
 岡山県は22日、南海トラフ巨大地震を想定し、災害廃棄物の迅速な処理につなげる図上訓練を岡山市内で行った。県内市町村の担当者ら約50人が廃棄物を一時保管する仮置き場の開設といった対応の手順を確認した。

 最大震度6強を観測し、広い範囲で津波や土砂崩れによる被害が発生した―との想定で行った。参加者は仮置き場の選定や担当部署への使用申請を進める傍ら、ごみの出し方に関する住民からの問い合わせに対応。県の担当者は被災状況の集約、市町村への応援の手配などをシミュレーションした。

 西粟倉村産業観光課の職員(32)は訓練後「落ち着いて対処するには事前の準備が欠かせないと実感した。日頃から庁内で意識徹底を図りたい」と話した。

 2018年の西日本豪雨では大量の廃棄物が一時路上に散乱。県循環型社会推進課の堂本竜也課長は「有事には関係機関との連携が必要な場面が多い。訓練を重ね、円滑に対応できる体制を整えたい」としている。

 図上訓練は2年に1度行っている。

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