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適切医療求め岡山刑務所長に勧告 岡山弁護士会

岡山刑務所
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 岡山弁護士会は18日、岡山刑務所(岡山市北区牟佐)で勾留中の男性被告=60代=の持病が悪化したのに速やかに医療機関に通院させなかったとして、同刑務所長に対して改善を求める勧告を出したと発表した。

 弁護士会によると、被告は昨年1月ごろから服薬を拒否し統合失調症が悪化。食事も十分取れなくなった。同5月6日、精神科医が精神科病院で治療が必要との見解を示したにもかかわらず、病状がさらに悪化した6月17日まで病院に連れて行かなかった。被告は数カ月後に死亡したが、「因果関係は判断していない」(弁護士会)という。

 勧告書では、医師が必要と判断した場合、収容者を速やかに外部の医療機関に通院させ、適切な医療を受けさせることを求めた。勧告は15日付。同刑務所は「現時点ではコメントを差し控える」としている。

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