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壁画で豊かな瀬戸内海をアピール 倉敷・下津井 魚群でスナメリ表現

完成したスナメリの壁画を見上げる参加者
完成したスナメリの壁画を見上げる参加者
瀬戸内海のシンボル・スナメリを表現した壁画
瀬戸内海のシンボル・スナメリを表現した壁画
 倉敷市下津井にあるビル壁面に17日、瀬戸内の豊かな海をアピールする壁画(縦1・5メートル、横5メートル)が登場した。多彩な魚たちを寄せ合わせ、瀬戸内海のシンボル・スナメリを表現。海と地元特産のデニムをイメージした青系2色のペンキを使い、住民や観光客らが制作した。

 環境保全への関心を高めてもらおうと、まちづくり団体・下津井シービレッジプロジェクトが、地元の児島鷲羽ライオンズクラブと連携して企画。同団体が事務局を置くビルの壁面を活用した。

 スナメリはイルカの仲間で、瀬戸内海では生態系の頂点に位置するが、開発による環境悪化などで減少が進む。壁画は山陽新聞社のイラストレーター山崎晋介氏がデザインを考案し、生息するタコ、クロダイ、マダイ、サワラ、イカナゴといった約40匹の魚群を描くことで、希少なそのシルエットを浮かび上がらせている。

 16、17日の2日間、呼びかけに応じた延べ約100人が参加して制作作業が行われた。

 同団体の牧信男会長は「壁画を通じて皆さんに海を大切にしてもらうとともに、地域の新たなにぎわい拠点にもなれば」と話した。

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