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丸亀・手島で海ごみ調査し回収 愛媛の団体、継続の必要性確認

手島北部の海岸で、林の奥まで入り込んだ大量の海ごみを回収するメンバーら
手島北部の海岸で、林の奥まで入り込んだ大量の海ごみを回収するメンバーら
丸亀・手島で海ごみ調査し回収 愛媛の団体、継続の必要性確認
 瀬戸内海の環境保全を図る一般社団法人「E.Cオーシャンズ」(愛媛県八幡浜市)が15、16の両日、倉敷市沖の手島(丸亀市)で海ごみの調査・回収を行った。ごみが集まる場所での継続した回収の必要性を確認した。

 岡山県外の関係者を中心に約20人が、メンバーの小型船で手島北側の海岸に上陸した。

 長さ約300メートルにわたって発泡スチロールやペットボトル、容器などのプラスチック類を中心に、漂着した海ごみが大量にたまっていた。風で飛ばされて奥の林の中まで及び、場所によっては100メートルほど奥まで及んだ。

 2トントラック4台分ほどを撤去したが、全体の一部にとどまる。

 海岸は陸からは近づけず、放置された状態だ。高梁川の河口の先に位置し、岡山県側から出たごみが多いとみられる。同法人は4年前にも回収している。今年5月には岡山市の山陽学園中・高生らが回収した経緯などもあるが、ごみが常に漂着して蓄積するようだ。

 岩田功次・代表理事は「瀬戸内海の中央部で最もひどい状況の海岸だろう。継続してごみを回収する仕組みをつくることが大切だ」と指摘する。

 17日には倉敷市内で、海ごみに関して活動する岡山県内中高生の報告や岩田氏の講演を行う。

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