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火星圏探査「世界をリード」 延期方針にJAXA理事長

 記者会見するJAXAの山川宏理事長=8日午後、東京都千代田区
 記者会見するJAXAの山川宏理事長=8日午後、東京都千代田区
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の山川宏理事長は8日の定例記者会見で、火星の衛星から試料持ち帰りを目指す「MMX」計画を巡り、探査機打ち上げを2026年度に延期する政府方針について「(当初予定から)2年遅れでも科学的な意義は失われない。(他国のスケジュールと比べて)世界をリードできる状況にある」と述べた。

 MMXの探査機は国産新型のH3ロケットを使う計画で、延期は1号機失敗が影響した。山川氏は「失敗を受け、全体的なスケジュールを調整する中でMMXも遅らせた」と説明した。米国や中国も火星圏からの試料持ち帰りを計画、日本は世界初を目指している。

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