山陽新聞デジタル|さんデジ

和気の児童 和太鼓初舞台へ練習 17日、地元でフェスティバル

初舞台に向けて熱い練習を繰り広げる「和気クラブ」の児童=5日夜
初舞台に向けて熱い練習を繰り広げる「和気クラブ」の児童=5日夜
 岡山県和気町の総合型地域スポーツ和気クラブに2023年度発足した和太鼓教室の児童が17日、町内で初めて開かれる町和太鼓フェスティバル「太鼓三國志」で初舞台を踏む。6人が仕上げ練習を重ね、無心でばちを打ち込んでいる。

 和気小3~6年生の「和気クラブ」として出演。幕開けを飾り、地元の清麻呂太鼓が制作した曲「白猪(しろい)」を披露する。奈良期に天皇即位をもくろむ僧・道鏡の野心を打ち砕こうとする和気清麻呂をイノシシが守護したという言い伝えをテーマにした約5分の演目で、後半に向けて疾走感が高まっていく。

 5月から取り組み始め、11月から練習日を増やして特訓。5日夜は町郷土芸能伝承館(同町藤野)で清麻呂太鼓メンバーの太鼓、笛に合わせ、一点を凝視するかのように集中して太鼓をたたき、勇壮な音色とかけ声を響かせた。

 6年2人が後輩を引っ張る。新田蒼月(そうる)君(11)は「みんな頑張ってきたので思い切り演奏してコンサートを成功させたい」。大西玲華さん(12)は「自信もついてきた。さびの盛り上がりを特に聴いてほしい」と意気込んでいる。

 フェスは清麻呂太鼓が主催し、学び館・サエスタ(同町父井原)で午後1時半から開く。両団体と備中温羅(うら)太鼓(総社市)、勝央金時太鼓(勝央町)が出演。入場料は前売り1500円(当日2千円)で、サエスタ(0869―88―9110)と町中央公民館(和気町尺所、0869―93―1237)で販売している。

あなたにおすすめ


さんデジ特集

TOP