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沿道から市民 声の限りエール ハイタッチ重ねランナー後押し

相生橋東詰の旭川沿いで声を出して応援する子どもたち=12日午前11時40分
相生橋東詰の旭川沿いで声を出して応援する子どもたち=12日午前11時40分
市役所筋でドリンクをランナーに提供するボランティアら=12日午前9時12分
市役所筋でドリンクをランナーに提供するボランティアら=12日午前9時12分
折り返し地点付近で演奏する地元太鼓グループ=12日午前10時7分
折り返し地点付近で演奏する地元太鼓グループ=12日午前10時7分
 秋色に染まる42・195キロにアツい声援が途切れることなくこだました。岡山市で12日開かれた「おかやまマラソン2023」は、新型コロナウイルス禍に伴う制限が取り払われ、沿道の市民たちは声の限りにエールを送り、ハイタッチを重ねてランナーを後押しした。

市役所筋

 フルマラソン序盤の市役所筋は観客らが沿道を埋め、大声での応援やハイタッチで励ました。自営業平井淳子さん(69)=岡山市北区=は「同世代が走る姿に元気をもらえる」、給水所でドリンクを提供した会社員太田賢志さん(43)=倉敷市=は「ランナーの笑顔にうれしくなる」と声を弾ませた。

折り返し地点

 岡山市南区西紅陽台の折り返し地点では、地元和太鼓グループが勇壮なばちさばきで鼓舞。大声で応援し続けた近所の自営業赤田正美さん(66)は「昨年は気持ちを十分に伝えられなかった。今年は思い切り声を出したい」と意気込んだ。

岡南大橋

 最大の難所とされる高低差約17メートルの岡南大橋。渡り終えた先ではおもてなし給食のラーメンが振る舞われ、ランナーがほっとした表情で堪能した。沿道の会社員荒木俊宏さん(57)=岡山市南区=は「一番しんどい地点。ぜひもうひと踏ん張りして!」。

旭川沿い

 最終盤の旭川沿いでは疲労もピークに。足を痛めた選手をスタッフが救護する場面もあった。「あと少し」「頑張って」と声をからした会社員清家治城さん(49)=同市中区=は「苦しくて諦めそうなときほど声援が励みになるはず」と力を込めた。

フィニッシュ

 シティライトスタジアム(同市北区いずみ町)では家族や友人らが選手を出迎えた。完走した会社員金谷和之さん(48)=同市=は、長女朱莉さん(8)から「格好良かったよ。いつか一緒に走りたい」と伝えられ「家族や沿道の声援があったからこそ走り切ることができた」と感謝を口にした。

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