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【直前特集】おかやまマラソン 12日号砲、ファンランも復活

2022年のおかやまマラソンでジップアリーナ岡山前をスタートするランナー
2022年のおかやまマラソンでジップアリーナ岡山前をスタートするランナー

 晩秋の岡山路を走り抜く「おかやまマラソン2023」(実行委員会、岡山陸上競技協会主催)が12日、岡山市中心部から南部を巡る42・195キロの日本陸連公認コースで開かれる。定員を新型コロナウイルス禍前の2019年大会と同規模に戻し、5・6キロのファンランを含めて1万6400人が健脚を競う。制限が取り払われた沿道の声援が、それぞれに目標を掲げるランナーの背中を後押しする。

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 午前8時45分、ジップアリーナ岡山(岡山市北区いずみ町)前の国道53号をフルマラソン、ファンランの順にスタートする。1万5千人がエントリーしたフルマラソンはJR岡山駅周辺のビル街を抜け、市南部の干拓地へ。30キロを過ぎるとコース最大の難所・岡南大橋(同市南区海岸通―中区江並)のアップダウンが待ち受ける。その後は旭川の東岸を北上。秋色に彩られた岡山城や後楽園を望みながら、フィニッシュのシティライトスタジアム(同市北区いずみ町)を目指す。

 4年ぶりに復活するファンランは市中心部の桃太郎大通りや西川沿いを走り、ゴールのシティライトスタジアムに向かう。定員は19年大会と同じ1400人。募集を再開した「海外枠」の外国人ランナーも、フルマラソンとファンランに参加する。

 沿道の応援には制限がなくなり、大きな声を出すことも可能だ。15カ所に設ける応援スペースでは中高生による吹奏楽や和太鼓の演奏、うらじゃ連の演舞など多彩なパフォーマンスを見せてくれる。

 エネルギー補給と岡山の味のPRを兼ねた「おもてなし給食」は、特産品や銘菓など過去最多の23品目を用意する。市民ボランティアは5千人余りが参加。ランナーの受け付け、給水、手荷物の預かりなどで大会運営を支える。

 選手・役員、ボランティア、そして市民が待ちわびた「完全復活の舞台」。あとは号砲を待つばかりだ。

(写真左から)ゲストランナーの「かが屋」の加賀翔さんと賀屋壮也さん、「見取り図」のリリーさん
(写真左から)ゲストランナーの「かが屋」の加賀翔さんと賀屋壮也さん、「見取り図」のリリーさん

ゲストランナー


フルマラソン 「かが屋」
加賀翔さん(30)=備前市出身


 小学校の頃、マラソン大会があったのですが、ぼくは全身全霊全力全開でビリになったことがあります。いい思い出に変えたい! 体がしっかりおじさん化してきてるので、あの頃のように最後まで走り切れるよう頑張ります!

賀屋壮也さん(30)=呉市出身

 おかやまマラソン走らせていただきます! 相方の故郷でマラソンさせていただけるということで、備前特別観光大使の相方として身が引き締まる思いです。練習でちょっと走ったのですが、絶望的という言葉が浮かびました! 何とか完走できるように頑張ります!

ファンラン 「見取り図」リリーさん(39)=岡山県和気町出身

完走できた暁には自分で自分を褒めたいと思います。一緒に楽しみながら走りましょう!

応援用うちわ作りの準備を進める岡山商科大付属高書道部のメンバー
応援用うちわ作りの準備を進める岡山商科大付属高書道部のメンバー

EXPO復活 ステージ、グルメ再開


 地元の魅力を発信する恒例イベント「おかやまマラソンEXPO」は11、12日、シティライトスタジアム(岡山市北区いずみ町)前広場で開かれる。新型コロナウイルスの影響で中止していたステージイベントや飲食ブースを再開。11日には高校生と一緒に応援用のうちわを手作りするコーナーを初めて設ける。

 ステージではスペシャルアンバサダーの有森裕子さんらのランニングクリニック、岡山県内の高校やグループによるダンス、音楽演奏、書道パフォーマンスといったプログラムを予定。ご当地グルメとして人気の津山ホルモンうどん、備前・日生地区のカキオコ(カキ入りお好み焼き)、美咲町の卵かけご飯などが味わえるテントも並ぶ。きび団子、伝統工芸品の真田紐(ひも)と倉敷帆布を使った雑貨といった特産品の販売ブースも設ける。

 応援用のうちわは、岡山商科大付属高(岡山市北区南方)書道部のメンバーが作り方を教える。真っ白なうちわに、応援メッセージを文字や絵でしたためる。「上手下手は関係ない。墨の濃淡で表現できるのが書道の魅力。思いを筆に託してほしい」と3年嶋田葉月さん(18)。先着144人で参加は無料。

 実行委は「子どもから大人まで楽しめるイベントが盛りだくさん。ランナーも応援の人も、ぜひ足を運んでほしい」と呼びかける。

【直前特集】おかやまマラソン 12日号砲、ファンランも復活

おもてなし給食 特産や銘菓ずらり 「いちご夢二」初登場


 ゴールを目指すランナーに好評なのが「おもてなし給食」。岡山県特産のシャインマスカットや白桃ゼリー、長年愛される銘菓、人気店のラーメンなど充実したメニューで岡山の食の魅力を発信する。

 過去最多の23品目を計13カ所で提供する。求肥(ぎゅうひ)にゆず皮を練り込んだ矢掛町の老舗和菓子店の柚(ゆ)べし「吉備の雪」、大手菓子メーカーのわらび餅入りのようかん「清水かげ」、笠岡市育ちの高糖度ミニトマトなどが初めてお目見えする。

 毎回人気のラーメンは3店が自慢の味を振る舞う。高低差があるためコース最大の難所とされる岡南大橋を渡り切った31・5キロ地点に設けられる「ラーメン広場」で味わおう。

 バナナ、ミカンといったフルーツ、定番のきび団子、大手まんぢゅう、菓子パン「バナナクリームロール」、塩分とミネラルを補給するタブレット、果実グミも用意する。42・195キロを完走するため、上手にエネルギーを補給したい。

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