１２日に岡山市内で開かれる「おかやまマラソン２０２３」の実行委員会は８日、フルマラソンの総合男女各１～３位に贈る備前焼のメダルが完成したと発表した。細工物を手がける備前焼作家の島村光さん（８１）＝岡山県重要無形文化財保持者、備前市＝が干支（えと）のウサギをモチーフに躍動感のあるデザインに仕上げた。

　直径９センチ、厚さ３センチの丸形で、穴窯に置く位置で焼き上げの色に変化をつける技法を用いて金、銀、銅を表現。表面に大会名、裏面にはシンボルマークを刻印し、メダルをつるすリボンは倉敷市特産の真田紐（ひも）を使った。島村さんは「ランナーが街中を疾走する軽やかさを表した。イメージ通りの焼き上がり」とする。

　メダルは表彰式で、ゲストランナーでオリンピアンの中村友梨香さん、重友梨佐さんが授与する。総合男女８位までの入賞者には副賞として県産の新米や足守メロンといったフルーツを贈る。

　実行委事務局は「干支を取り入れた唯一無二のご当地メダルが完成した。上位を目指して奮闘してほしい」としている。