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倉敷藤花戦 里見藤花が先勝 3番勝負第1局 第2局は18日

3番勝負第1局で西山女流四冠に勝ち、対局を振り返る里見倉敷藤花(右)=倉敷市の倉敷由加温泉ホテル山桃花
3番勝負第1局で西山女流四冠に勝ち、対局を振り返る里見倉敷藤花(右)=倉敷市の倉敷由加温泉ホテル山桃花
 女性将棋の公式タイトル戦「第31期大山名人杯倉敷藤花戦」(日本将棋連盟、倉敷市、同市文化振興財団、山陽新聞社主催)の3番勝負第1局が7日、倉敷市児島由加の倉敷由加温泉ホテル山桃花であり、9連覇を狙う里見香奈倉敷藤花(31)=清麗、女流王座、女流王位との四冠=が88手で挑戦者の西山朋佳女流四冠(28)=白玲、女王、女流名人、女流王将=を下した。

 両者は8大タイトルを分け合い、女流棋界の双璧をなす。今シーズンも白玲戦と清麗戦で相まみえ、ここまで1勝1敗。3番勝負はまさに覇権を懸けた頂上決戦だ。

 先手の西山四冠が得意の三間飛車に構えると、振り飛車党の里見倉敷藤花は、意表を突く居飛車を選択、対抗形に持ち込む作戦が奏功して主導権を握った。西山四冠は積極的な攻めで打開を試みたが、里見倉敷藤花の落ち着いた指し回しの前に及ばなかった。終局後、里見倉敷藤花は「難しい局面も多かったが、攻めるより封じ込めるという考えでうまく指せた」、西山四冠は「中盤から考えが攻めに凝り固まってしまったかもしれない」と振り返った。持ち時間は各2時間で残りは里見倉敷藤花25分、西山四冠21分だった。

 3番勝負第1局は東京や大阪で指されるのが慣例だが、今回は大山康晴15世名人の生誕100周年を記念して、初めて出身地の倉敷市で行われた。第2局は18日、同市中央の市芸文館で指される。

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