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里見藤花と西山女流四冠 健闘誓う 倉敷で藤花戦3番勝負前夜祭

前夜祭で花束を手に健闘を誓った里見倉敷藤花(右)と西山女流四冠
前夜祭で花束を手に健闘を誓った里見倉敷藤花(右)と西山女流四冠
 女性将棋の公式タイトル戦「第31期大山名人杯倉敷藤花戦」(日本将棋連盟、倉敷市、同市文化振興財団、山陽新聞社主催)3番勝負が7日開幕する。里見香奈倉敷藤花(清麗、女流王座、女流王位)に挑むのは、前期に続いて西山朋佳女流四冠(白玲、女王、女流名人、女流王将)。6日は第1局が指される倉敷市児島由加の倉敷由加温泉ホテル山桃花で前夜祭があり、両者が健闘を誓った。

 女流棋界8大タイトルを分け合う2人による頂上決戦。9連覇と通算14度目の戴冠を目指す里見倉敷藤花は「第1局から倉敷で対局できることに感謝している。全力を出し切れるよう頑張りたい」と決意表明。初の倉敷藤花位を狙う西山女流四冠は「温かく出迎えていただきありがたい。対局では自分らしさをしっかり出していきたい」と抱負を述べた。

 関係者ら約100人が出席し、伊東香織市長が「女性将棋をけん引する実力者同士。記念すべき対局になると思う」、来賓の伊原木隆太岡山県知事が「四冠同士の激突でとても楽しみ」とあいさつ。同連盟の清水市代常務理事は「2人ならではの世界観、勝負勘、駆け引きを堪能してもらいたい」と呼びかけた。児島商工会議所の尾崎茂会頭の発声で乾杯し、歓談した。

 第1局は例年、東京や大阪で指されるが、今回は大山康晴十五世名人生誕100周年を記念し、出身地の同市で開催。第2局は18日に倉敷市芸文館(同市中央)であり、1勝1敗となった場合は19日に同館で第3局を行う。

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