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円城浄水場 活性炭の交換作業公開 吉備中央町 有害物質吸着・除去へ

新しい活性炭の投入作業=円城浄水場
新しい活性炭の投入作業=円城浄水場
 有害な有機フッ素化合物が検出された岡山県吉備中央町の円城浄水場(同町上田西)で1日、浄化作用がある活性炭の交換作業の様子が報道陣に公開された。町は今月末をめどに飲み水としての供給再開を目指しており、その取り組みの一つ。

 活性炭には水中の有害物質を吸着・除去する効果があり、同浄水場では深さ8メートルの三つの「活性炭ろ過池」に水を通して浄化している。町は10月30、31日に古い活性炭を除去し、同31日から1日にかけて新品計約7・5トンをホースで投入、作業を終えた。

 同浄水場では2020年度以降、国の暫定目標値(1リットル当たり50ナノグラム=ナノは10億分の1)を大幅に超える1400~800ナノグラムを検出。町によると、取水源の変更などで10月25日現在、210ナノグラムまで下がっている。今後はろ過砂も入れ替え、目標値以下に抑える。

 町水道課は「作業は予定通り進んでいる。安心して飲める水を一刻でも早く届けられるよう努める」としている。

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