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参加回答期限の延長を視野に対応 芸備線再構築協 岡山、広島知事

JR芸備線を巡る再構築協議会への対応について意見交換する伊原木知事(右)と湯崎知事=井原市
JR芸備線を巡る再構築協議会への対応について意見交換する伊原木知事(右)と湯崎知事=井原市
 岡山県の伊原木隆太知事と広島県の湯崎英彦知事は31日、JR芸備線の利用低迷区間の存廃問題を話し合う「再構築協議会」を巡る国の意見聴取に対し、回答期限の延長を申し入れることを視野に対応を協議していると明らかにした。国は11月2日までに協議会への参加意向などを回答するよう求めているが、両知事は沿線の新見、庄原市を含めた自治体間の調整に時間が必要との認識を示した。

 井原市内で31日に開いた両知事による定例会議後、記者団の質問に答えた。伊原木知事は「(沿線自治体で回答内容の)擦り合わせをしているが、調整項目が多い。期限内の回答は厳しい」と指摘。湯崎知事は国の聴取開始が10月13日だったことを踏まえ「時間があまりにも短い。まとまらない場合は延長を申し入れる可能性がある」と語った。

 国は再構築協議会への参加意向に加え、設置した場合のメンバーなどを文書で回答するよう岡山、広島県と新見、庄原市に通知している。伊原木知事は「回答の方向性は固まりつつある」とも述べ、自治体間の調整が最終段階に入っていることを示唆した。

 芸備線の利用低迷区間を巡っては、存続を求める自治体側と自社単独では維持できないとするJR西日本側との溝が埋まらず、JR西が10月3日、国を調整役として在り方を議論する再構築協議会の設置を要請。国は自治体の回答を踏まえ、設置の是非を判断する。

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