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有害物質検出問題 5専門部会設置 吉備中央町、健康や風評被害

記者会見で謝罪する山本町長(中央)
記者会見で謝罪する山本町長(中央)
 岡山県吉備中央町の円城浄水場(同町上田西)から有害な有機フッ素化合物が検出された問題で、町は30日、「健康・相談」「風評対策・補償」など五つの専門部会を設置したことを明らかにした。

 町賀陽庁舎で同日開いた記者会見で説明した。残る3部会は「原因究明」「給水」「総務」。部会メンバーには今後、県職員ら外部からも加わってもらう意向も示した。

 会見で山本雅則町長は「対応が大変遅れ、責任を強く感じている」と改めて陳謝した。

 町によると、円城浄水場の有機フッ素化合物は25日現在、国の暫定目標値(1リットル当たり50ナノグラム=ナノは10億分の1)の4倍を超える210ナノグラムを検出。町は取水源の変更や活性炭の入れ替えで目標値以下に下げ、11月末をめどに飲用可能な水道水として供給再開を目指すとした。

 また水不足に備え、吉備高原都市から同浄水場までの約10キロ区間を水道管で結び、県広域水道企業団からの受水を増やす計画も発表。円城地区全世帯の9~11月分の水道料金を無償にするとした。

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