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国連、ガザ支援活動停止の恐れ 燃料不足、未熟児ら命の危機

 24日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスの難民キャンプで国連の担当者から食事を受け取る子どもら(ゲッティ=共同)
 24日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスの難民キャンプで国連の担当者から食事を受け取る子どもら(ゲッティ=共同)
 【エルサレム共同】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は24日、パレスチナ自治区ガザに燃料が搬入されなければ25日夜(日本時間26日未明)で支援活動停止に追い込まれる恐れがあるとX(旧ツイッター)で明らかにした。活動が止まれば人道危機に拍車がかかるのは必至で、UNRWAは速やかな燃料搬入を求めた。ガザの病院では燃料不足で、機器が必要な未熟児や人工透析患者らが命の危機にさらされている。

 ガザはイスラエルに「完全封鎖」され、唯一の発電所も停止。ガザとエジプトの境界にあるラファ検問所から21日以降、人道支援物資が搬入されたが、少なすぎると国連などから指摘され、十分な燃料も入っていない。イスラエルは、イスラム組織ハマスが戦闘に使う可能性があるとして燃料搬入を拒否している。

 イスラエル軍とハマスの大規模戦闘を受け、60万人近くがガザ各地のUNRWA運営の学校に避難している。UNRWAの担当者は英BBC放送に対し、燃料が搬入されなければ「住民はさらに悲惨で絶望的となる」と訴えた。

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