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倉敷藤花戦 挑戦者に西山女流三冠 女性将棋、加藤女流初段下す

里見倉敷藤花への挑戦権をつかみ、感想戦で対局を振り返る西山三冠(左)=東京・将棋会館
里見倉敷藤花への挑戦権をつかみ、感想戦で対局を振り返る西山三冠(左)=東京・将棋会館
西山朋佳女流三冠
西山朋佳女流三冠
 女性将棋の公式タイトル戦「第31期大山名人杯倉敷藤花戦」(日本将棋連盟、倉敷市、同市文化振興財団、山陽新聞社主催)は27日、東京都渋谷区の将棋会館で挑戦者決定戦が行われ、後手の西山朋佳女流三冠(28)が加藤結李愛女流初段(20)を104手で退け、2期連続2度目の挑戦権を得た。里見香奈倉敷藤花(31)=白玲、清麗、女流王座、女流王位=に挑むタイトル戦3番勝負は11月7日に開幕する。

 西山三冠はゴキゲン中飛車を選択し、対抗形となる居飛車の加藤初段を果敢に攻めた。中盤に迫力ある一手で勢いに乗り、一気に押し込んだ。西山三冠は「少し無理気味な仕掛けで動いていった。トーナメントでは自分の中で一つの定跡になった将棋があったりして内容が濃かった」と言う。初の倉敷藤花戴冠へ向けて「変わらず自分らしい将棋を指せたら」と話した。

 若手のホープとして注目される加藤初段は自身初のタイトル戦進出に一歩届かず「序盤の組み立てなど足りないところは多い。ただ、ここまでの戦いは自信になった」と振り返った。

 女王、女流名人、女流王将のタイトルを持つ西山三冠は、女流棋界をけん引する実力者。里見倉敷藤花とは開催中の白玲戦7番勝負でも激突し、2勝1敗と現在リードしている。

 倉敷藤花戦3番勝負は11月7日に倉敷市の倉敷由加温泉ホテル山桃花で第1局、18日に倉敷市芸文館で公開対局の第2局を行い、1勝1敗となった場合は翌19日に同館で第3局が指される。

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