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地域活性化に若者の発想、意見を 岡山でSDGs連続シンポ

若者の発想をまちづくりに生かす方策を話し合ったシンポジウム
若者の発想をまちづくりに生かす方策を話し合ったシンポジウム
 持続可能で活力ある地域づくりを考える連続シンポジウム「SDGs地域課題を探る」(山陽新聞社主催)が23日、山陽新聞社さん太ホール(岡山市北区柳町)で開かれた。今年3回目で、テーマは「次世代と描くまちづくり」。地域の活性化に若者の発想や意見を生かす大切さを確認した。

 岡山学芸館高(同市東区西大寺上)地域活性化ゼミ2年生の4人、ノートルダム清心女子大准教授の成清仁士さん、宇野港のハルさんの名で玉野市のまちづくりに関わる上田春彰さんがパネリストを務めた。

 同ゼミの4人は、学校近くにあり昭和のレトロな建物が残る五福通りへあんどんを設置する取り組みを紹介。景観向上や魅力発信が狙いで「活動参加を通じて地域の様子が分かるようになり、もっと元気にしたいと考えるようになった」と話した。

 成清さんは指導するゼミの学生と倉敷市の美観地区周辺で町並みの保存などに関わっている。「学生とマップ作りを行った。製作のために店などを回って話を聞く中で、学生と地域とのコミュニケーションが深まった」と成果を報告した。

 上田さんは玉野市内で飲食のシェアショップを運営。地域の若者が期間限定でカフェを開設するといった挑戦を応援するほか、空き家の活用にも取り組む。「子どもが将来、愛着を持てるまちをつくりたい」と思いを語った。

 中高生や大学生が主体となった活動の発表もあり、若者有志による岡山市のまちづくりグループ「#おかやまJKnote」は地域の祭りにかき氷や射的の店を出して参加したほか、冬に向けて謎解きイベントを企画していることを紹介。井原市教委は今春の市制施行70周年記念事業で、中学生ら発案の記念ソングを作り、式典で歌ったことを披露した。

 SDGsネットワークおかやまの石原達也会長、岡山一郎山陽新聞社論説主幹が進行役を務めた。シンポの模様は特設サイトで1カ月程度視聴できる。

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