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浮かび上がるクジラの“地上絵” 備前・三石灯りの街 灯籠で表現

三石中グラウンドいっぱいに浮かんだクジラ
三石中グラウンドいっぱいに浮かんだクジラ
子どもたちの絵でペットボトルを包んだ灯籠=三石中
子どもたちの絵でペットボトルを包んだ灯籠=三石中
 ろうそくの炎で備前市三石地区を彩る「三石灯(あか)りの街」が9日夜、三石中(同市三石)一帯で開かれた。20年を迎えた今回はSDGs(持続可能な開発目標)に基づき海洋環境問題がテーマ。クジラなどがペットボトルの灯籠約4千個で幻想的に表現され、明かりが醸す非日常の空間に大勢の人が癒やされた。

 三石中グラウンドでは灯籠約3千個を使ったクジラの“地上絵”が鮮やかに浮かび上がった。三石小児童や三石認定こども園児が描いた美しい海を泳ぐ魚たちの絵でペットボトルを包んだ灯籠も並んだ。同中生徒が調べ、耐火れんが産業で栄えた地区を紹介するパネルの展示もあった。

 吉永小6年の児童(11)は「元気に泳ぐクジラが明るく光り、芸術作品みたいです」と話した。

 明治期建造のJR山陽線のれんが積みアーチ橋・四列穴門、三石八幡宮も光で包んだ。

 まちおこしグループ・Mプロジェクト協議会が地区の歴史や景観の継承を狙いに2004年にスタート。今年3月には日本ユネスコ協会連盟の「プロジェクト未来遺産」に選ばれた。

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