【ニューデリー共同】岸田文雄首相は９日、訪問先のインドで同国のモディ首相、オランダのルッテ首相と相次ぎ会談した。東京電力福島第１原発処理水の海洋放出を巡り、日本の立場を説明し理解を要請。２０カ国・地域（Ｇ２０）議長を務めるモディ氏とは、先進７カ国（Ｇ７）議長として、法の支配に基づく国際秩序の維持・強化へ連携すると確認した。

　岸田首相はモディ氏との会談で、日本による対インド投資促進に意欲を表明。インドの月探査機の月面着陸成功に祝意を伝え、宇宙など先端技術分野で協力することで一致した。

　処理水放出に関し、ルッテ氏は「日本の取り組みを完全に支持する」と述べた。