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二上りおどり披露 哀調漂う 福山の「夏まつり」にぎわう

5年ぶりの総踊りで二上りおどりを披露する市民ら
5年ぶりの総踊りで二上りおどりを披露する市民ら
 「福山夏まつり2023」(福山祭委員会主催)が13日から3日間の日程で福山市中心部で繰り広げられている。初日は広島県無形民俗文化財「二上(にあが)りおどり」を約1200人が披露し、通りを優雅な雰囲気で包んだ。

 ちょうちんに照らされた宮通り(同市元町、延広町)に祭りの開幕を告げる太鼓が響き、法被や浴衣姿の地元保存会、企業など26団体が次々登場。三味線や尺八が奏でる哀調漂う曲に合わせ、竹製の打楽器「四ツ竹」を鳴らし、ゆったりした独特の足運びで約200メートルを踊り歩いた。

 ラストは見物客らも加わった総踊り。新型コロナウイルス禍を経て5年ぶりに、江戸期から変わらないスローテンポの「正調二上り」を一斉に踊った。

 帰省で訪れ飛び入り参加した東京都八王子市立いずみの森義務教育学校6年男子(11)は「初めてのステップで難しかったけど大勢で声を上げ楽しかった」と話した。

 14日の「福山ゆかたまつり」(市商店街振興組合連合会主催)では、福山特産の琴の演奏やよさこい踊りがあった。夜は6商店街が歩行者天国となり屋台が出店。浴衣姿の来場者でにぎわった。

 15日は午後7時半から花火大会。台風接近のため開催の可否は同1時をめどに公式サイトなどで発表する。

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