山陽新聞デジタル|さんデジ

ロシア揚陸艦への攻撃を示唆 黒海の軍港、ゼレンスキー大統領

 ロシア南部ノボロシースクのロシア軍揚陸艦を捉えた衛星写真。損傷して油が漏れているように見える=4日(PLANET LABS PBC提供、AP=共同)
 ロシア南部ノボロシースクのロシア軍揚陸艦を捉えた衛星写真。損傷して油が漏れているように見える=4日(PLANET LABS PBC提供、AP=共同)
 【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は4日、黒海に面するロシア南部ノボロシースクの軍港で、ロシア軍の揚陸艦を攻撃したことを示唆した。動画声明で、ウクライナ保安局(SBU)に対し「侵略国家に戦争を戻してくれたことを感謝する」と述べた。揚陸艦は無人小型船(水上ドローン)の攻撃を受けたと報じられていた。

 ロシア側は撃退したとしているが、損傷して傾いた揚陸艦がタグボートでえい航される様子を撮影したとされる動画や写真がインターネットに出回った。ロイター通信によると、揚陸艦は損傷が激しく、戦闘任務に就けない状態となった。

 英BBC放送は、揚陸艦は部隊を上陸させるだけでなく、港に停泊して積み荷を素早く下ろすこともできるような設計だと指摘。損傷でロシア艦隊が大きな影響を受ける可能性は低いが、ウクライナ南部でのロシア部隊への補給に支障が出るかもしれないと報じた。

 ウクライナメディアは5日未明、南部クリミア半島とロシア本土を結ぶ重要な輸送路になっているクリミア橋周辺で複数の爆発音がしたと報じた。

あなたにおすすめ


さんデジ特集

TOP