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「藤花戦」題字、将棋連盟が贈呈 大山名人生誕100年で倉敷市に

伊東市長(左)に題字を手渡す清水女流七段=東京・将棋会館
伊東市長(左)に題字を手渡す清水女流七段=東京・将棋会館
 倉敷市出身の将棋棋士・大山康晴15世名人(1923~92年)の生誕100年を記念し、日本将棋連盟は28日、名人の名前を冠した女性将棋の公式タイトル戦「大山名人杯倉敷藤花戦」の題字を同市に贈った。初代クイーン倉敷藤花の永世称号を持つ清水市代女流七段(同連盟常務理事)が「倉敷藤花戦」と揮毫(きごう)した。

 通算10期の戴冠を誇る清水女流七段は題字について「倉敷市から感じる温かさや優しさと女流棋士が持つ芯の強さ、華やかさを表現した」と言う。倉敷市大山名人記念館(同市中央)に展示するほか、棋戦のポスターやチラシに使用する。

 東京都渋谷区の将棋会館で贈呈式が行われ、題字を受け取った同市の伊東香織市長は「将棋の振興にしっかり努めていきたい」とお礼を述べた。93年の第1期から出場する清水女流七段は「女流棋界の未来を考えていた大山先生の思いが表れたのが倉敷藤花戦。今後も一同、一層努力して盛り上げていく」と話した。

 倉敷藤花戦は同市や同連盟、山陽新聞社などが主催。31回目となる今期は里見香奈倉敷藤花への挑戦権を懸け、過去最多の72人がトーナメントで争っている。

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