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JAXA小型ロケット試験で爆発 イプシロンS、秋田の実験場

 「イプシロンS」のエンジン燃焼試験中に起こった爆発=14日午前9時、秋田県能代市
 「イプシロンS」のエンジン燃焼試験中に起こった爆発=14日午前9時、秋田県能代市
 秋田・能代ロケット実験場
 秋田・能代ロケット実験場
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日、開発中の小型固体燃料ロケット「イプシロンS」の2段目エンジンを地上で燃焼させる試験を秋田県の能代ロケット実験場で行ったが、開始から約1分で爆発を起こした。JAXAが状況を確認している。

 秋田県警と地元消防によると、けが人は確認されていない。

 日本のロケット開発は、新型主力機H3ロケットが3月に衛星打ち上げに失敗するなどミスが続出。今回は試験とはいえ爆発を起こしており、信頼をさらに損なうこととなりそうだ。

 午前9時ごろの試験開始から間もなくエンジンは異常な炎を噴き出し、突然、ごう音とともに爆発した。現場で見守っていた報道陣やロケットファンの市民の前で、建屋から白煙が、間もなく黒煙が大きく広がっていった。

 やや煙が少なくなったタイミングで消防車が到着し、放水を開始。遠くから見ても建屋は屋根とともに南側の外壁が吹き飛び、黒くなった内側が露出している。

 イプシロンSは運用中のイプシロンの後継機。国際競争力のさらなる強化を目標としている。

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