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「NATOの結束揺るがず」 米大統領、支援継続を宣言

 リトアニア・ビリニュス大で演説するバイデン米大統領=12日(ゲッティ=共同)
 リトアニア・ビリニュス大で演説するバイデン米大統領=12日(ゲッティ=共同)
 【ビリニュス共同】バイデン米大統領は12日、リトアニア首都ビリニュスで演説し、ロシアが侵攻するウクライナを支えるNATOは強く結束しており「揺らぐことはない」と述べた。侵攻が続く限り支援を継続すると宣言し、NATOの分断を期待するロシアのプーチン大統領は「間違っている」と非難した。

 演説後、長射程の地対地ミサイル「ATACMS」の供与を検討していると記者団に認めた。具体的な時期などは明らかにしなかった。

 2022年2月に始まった侵攻が長期化し、ウクライナの反転攻勢の停滞が指摘される中、欧米が支援を緩めることはないと強調し、ロシアに対抗する姿勢を打ち出した。

 演説はNATO首脳会議閉幕後にビリニュス大で実施した。ウクライナ国旗を持った市民ら数百人の歓迎を受けたバイデン氏は「ウクライナの勇敢な国民が自由と主権を守るのを支えるため世界を結集させた」と外交成果を誇示。

 NATOは「史上かつてないほど強く、精力的で結束している」との見方も示し「侵攻が続く限り、自由のために戦う」と明言した。

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