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原爆犠牲者を追悼、核廃絶へ決意 岡山で県死没者慰霊祭

祭壇に白菊を手向け、犠牲者を追悼する参列者
祭壇に白菊を手向け、犠牲者を追悼する参列者
 岡山県原爆死没者慰霊祭(県原爆被爆者会主催)が10日、岡山市内であり、被爆者や遺族ら約30人が犠牲者を追悼し、核兵器廃絶に向けた決意を新たにした。

 2022年度に亡くなった県内の95人を含む原爆物故者に黙とうをささげ、広信靖之会長(79)=同市南区=が「核兵器使用による被害は計り知れない。恒久平和の世界を目指し、活動を続けていく」とあいさつ。祭壇に一人一人が白菊を手向けた。

 広島市の爆心地から2キロ地点で被爆した女性(80)=岡山市中区=は「兄は被爆時に飛んできたガラスが体に刺さり、苦しんだそうだ。二度と悲劇を繰り返してはならない」と話した。

 慰霊祭は1992年から毎年実施。県内で被爆者健康手帳を持つ人は938人(3月末時点)で、平均年齢は85・8歳。

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