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課題共有し新たな公共交通を模索 連続シンポへ事前ワークショップ

連続シンポジウムの事前ワークショップで、地域交通の課題を共有する参加者
連続シンポジウムの事前ワークショップで、地域交通の課題を共有する参加者
 持続可能で活力ある地域づくりを考える連続シンポジウム「SDGs地域課題を探る」(山陽新聞社主催)の第2回「すべての人に移動の自由を」(15日)の事前ワークショップが7日夜、岡山市内で開かれた。交通問題に関心のある約20人がオンラインを中心に参加し、既存の鉄道やバス以外のツールを活用して新たな“公共交通”の形を模索することなど、地域交通の課題を共有した。

 中山間地域の交通対策に取り組む西粟倉むらまるごと研究所(岡山県西粟倉村長尾)の猪田有弥研究員は、1人・2人乗りの超小型電気自動車を住民らに貸し出し、日常の移動に使ってもらう実証実験を行っていると説明。「マイカーが必須の地域だからこそ、移動手段の多様性が安心して住み続けられることにつながる」と述べた。

 同県久米南町からは、バスに代わる公共交通として導入しているデマンド(予約型乗り合い)交通について、人工知能(AI)を活用した配車システムで気兼ねなく利用できるようになり、町民の外出頻度が増えたことなどが紹介された。

 倉敷、玉野市内の高校に通う高校生は、水島臨海鉄道の車両を飾り付けて盛り上げる活動や、JR宇野駅での待ち時間を楽しくする提言をまとめたことなどを報告した。

 ワークショップは「SDGsネットワークおかやま」が開催。討議内容をシンポに反映させる。

 第2回は15日午後2時から、山陽新聞社さん太ホール(岡山市北区柳町)で開催。申し込みは特設サイト(https://c.sanyonews.jp/sdgs_sympo)から。聴講無料。

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