【ソウル共同】韓国外務省報道官は４日、東京電力福島第１原発の処理水放出計画を検証した国際原子力機関（ＩＡＥＡ）について「これまでも原子力分野の安全性を巡る懸案に対し専門的な点検を誠実に遂行してきた。最高の権威を持った国際機関だ」と評価した。

　距離的に日本と近い韓国では国民の放出計画への不安が強い。だが対日関係を重視する尹錫悦政権は、計画は国際基準に合致すると判断したＩＡＥＡと足並みをそろえる見通しだ。

　ＩＡＥＡのグロッシ事務局長は７～９日に訪韓し、原子力安全委員会の劉国熙委員長や朴振外相らと会う予定。大統領府報道官は４日「ＩＡＥＡが提供する情報を見て評価する」と述べた。