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桜色の昼花火、青空染める 福島・いわきで蔡国強さん演出

 東日本大震災の犠牲者の鎮魂を祈り、福島県いわき市の四倉海岸で打ち上げられた昼花火。世界的な現代芸術家、蔡国強さんが手がけた=26日午後
 東日本大震災の犠牲者の鎮魂を祈り、福島県いわき市の四倉海岸で打ち上げられた昼花火。世界的な現代芸術家、蔡国強さんが手がけた=26日午後
 東日本大震災で被災した福島県いわき市の四倉海岸で26日、中国出身の世界的な現代芸術家蔡国強さん(65)が手がけた花火の打ち上げイベントがあった。震災犠牲者の鎮魂、東京電力福島第1原発事故の収束などへの希望を込めた4万発が昼の空に輝いた。

 「満天の桜が咲く日」と題した演出。花火は海岸沿い約400メートルに仕掛けられ、鮮やかなピンク色の煙が青空を染めた。花びらが舞い散るような姿に、見物に訪れた地元の女性(49)は「迫力があった。震災やいろんなものを超えて心に響いた」と興奮していた。

 蔡さんは2008年夏季、22年冬季の北京五輪で開会式の演出に携わったことで知られる。

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