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5月全国消費者物価3・2%上昇 食品・宿泊料が値上がり

 総務省
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 総務省が23日発表した5月の全国消費者物価指数(2020年=100、生鮮食品を除く)は、前年同月比3・2%上昇の104・8だった。前年同月を上回るのは21カ月連続だが、伸び率は4月の3・4%から鈍化した。政府による電気・都市ガス代の抑制策で1ポイントの押し下げ効果があった一方、食料品や宿泊料など幅広い品目の値上がりが影響した。

 生鮮食品とエネルギーを除く指数は4・3%上昇の104・3で、伸び率は12カ月連続で拡大した。第2次石油危機で物価高が続いていた1981年6月以来、41年11カ月ぶりの高い伸びとなった。

 品目別では、生鮮食品を除く食料が9・2%上昇した。このうち鶏卵は35・6%、炭酸飲料は17・1%、外食のハンバーガーも17・1%上がった。原材料高に加え、人件費の上昇を価格に反映させる動きもあった。

 新型コロナウイルス感染症の5類移行などで旅行需要が高まり、宿泊料は9・2%上昇した。日用品や家電も値上がりし、洗濯用洗剤は19・9%、ルームエアコンは15・7%上がった。

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